第58首
この街でワインの如く静々と
醸し出したる暮らし綴らむ
近頃
トライしていない
守りの生活に
私は安住していて良いのか?
小さくて良いから
ドキドキのハードルを
超えたい
転居してから
願っていたことの一つ
行きつけの小さなカフェが欲しい
散歩コースの
途中にあるカフェ
口コミを頼りに
ドアを押す
実際は?
どんな雰囲気?
コーヒーの味は?
話しかけても大丈夫?
マスター1人
古い木材のカウンター10席
小さく流れている
以前なら
叩いた石橋を眺め
尻込みしていた私であるが
今では
叩きながら渡り
たとえ落ちたとしても
泳げばなんとかなるだろうと
考えるにまで至り
・・・
あれこれ思い巡らせても
わからない
ならば叩いてみれば良い
マスターに話しかける
こだわりのコーヒーやパンの話
夜サーブされているフランス産のワインのこと
同じ趣味があったり
共通の知人まで存在していたり
話は尽きなかった
休日の
限定ブランチを味わい
1時間半ゆったりと過ごしてきた
ブランチは
ペーパードリップのコーヒー
次回は
ネルドリップのコーヒーを楽しみに
踏み出す小さな勇気と
積み重ねで
この街に
溶けて行けたら・・・
では、また。
御機嫌よう