第66首
歌舞伎座でよそ人の悲に沈みゆく
ひとりしずかに 外は五月雨
新歌舞伎座の敷居は低かった
2021年5月大歌舞伎『仮名手本忠臣蔵』
11年ぶりの歌舞伎鑑賞再開である
今から21年前
旧歌舞伎座へ初めて足を踏み入れた
海外赴任が決まっていた夫が受けた研修に一つに
歌舞伎鑑賞があった
感銘を受けて帰宅した夫に
ならば同伴する私も
一度は見ておきたいと手配を乞う
初鑑賞は『新薄雪物語』
3年後
帰国した私たちは
定期的に歌舞伎座へ通った
子供が寮生活を送っていたので
様子を見に上京し
帰りに歌舞伎座へ
初めはイヤホンガイドを利用して
時代背景や物語の筋
歌舞伎の所作等の情報を得た
10回ほど観てからは
イヤホンガイドなしで鑑賞することにした
事前に筋書きを読み
歌舞伎手帳で演者の情報をインプットしておく
江戸時代の庶民の娯楽である
堅苦しいものではない
夫と二人の共通の楽しみであった
2010年4月30日
建て替え工事のため
旧歌舞伎座閉場
それと共に私たちの歌舞伎鑑賞も中断
その後の転居により
新歌舞伎座から遠く離れたため
再開させることはなかった
2020年12月
再転居
歌舞伎座へは1時間以内
ならば「いざ歌舞伎座へ」
私の鑑賞工程
①松竹歌舞伎サイトで演目チェック
一日三部制（三部とも違う演目で、毎月変わる）
第一部 11:00〜 第二部 14:15〜 第三部 17:30〜
どの部にするか、演目と演者を見て決める
３階席 5000円 中央ブロックが私の定番
オペラグラスがあると表情を見ることが出来るので趣深い
②チケットWeb松竹で購入手続き
予約番号を提示して、最寄りのセブンイレブンで発券
③演目のあらすじをネットで調べる
④当日 開演前に軽食をとる
（日比谷線東銀座駅直通の木挽町広場にある歌舞伎茶屋やタリーズで）
「うどん」「カレー」や、軽食メニューをご用意。
以前は三越で購入したお弁当を幕間に座席で食べたものだが、現在は座席での飲食は禁止となっている。
⑤鑑賞後
木挽町広場でお土産を購入
「くまどり屋一門」ブランドなど歌舞伎グッズ、
和風雑貨、和菓子などを販売している。
⑥帰宅後
歌舞伎ノートの整理
備考 イヤホンガイド
月に一度の大人の成長期は
まだまだ続く
では、また
御機嫌よう
