ひとりしずか                        〜パートナーロスからの再生&その後の成長期〜 

まだまだ伸び代のある「大人の成長期」真っ只中 夫から託された人生をパワーに変え、興味あることに挑戦! 人生有限・躊躇している時間はありません

The MANZAI 16歳の章の行間に

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小説の行間に希望を見出す


P127

そうなんだ。母さんもこの街に、この暮らしに根を張って生きているんだ。根っこは少しずつ、長く太くなっているんだ。そうか。そうなんだ。誰かに出逢って、なにかと出逢って変わっていくのは十代だけの特権じゃないんだ。夫と娘を失った母さんの傷が癒えてしまうことは、ない。引き攣れとなって残り、一生疼き続ける。でも、ときには忘れられるようになった。忘れて、笑えるようになった。

 

 

第68首

柑橘の風に誘われしまなみへ 

我が心根も四方(よも)伸びんとす

 

2020年12月 

この街に種として舞い降りた

小さい円の中を手探りで歩く

 

新しい出逢いで

根が生える

FP2級と簿記2級

初めて訪れる地での受験

手に入れた合格の2文字

出逢いは人とだけではない

 

芽が出る

近くのカフェで休日限定モーニング

買い物途中に見かけたボクシングジムへ入会

 

根は太くなり

ジムで年上のご婦人と懇意になる

凄くパワフルで向上心に溢れている

コーチのミット目がけ

ストレートもボディも容赦なく打ち込んでいる

ラインで連絡を取りあったり、食事に誘われたりするようになった

吸収することがたくさんある

 

60代だって

何かと出逢って

誰かと出逢って

変わって行ける

未来という言葉を

使って生きていける

 

小説の行間には

希望が包み込まれていた

 

では、また。

御機嫌よう

 

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しまなみ街道2016