第83首
心せよ「アリストテレスの論法」は
今日の約束さえも違うる
雨降りの午後に読む
シトシトと・・・
p 253で
私は「?????君」と一緒に焦れていた
1時間、2時間 時が経つ
来るはずなのに
3時間、4時間 時が過ぎる
何故、彼女は来ないのか?
来るはずなのに
はず?
それは確かなことだったのだろうか?
絶対的なことだったのだろうか?
私の甘さを戒めるかのような行間
P255で
「?????君」と一緒に
彼女が死んだことを知る。
余命宣告されていた病の為ではなく
通り魔事件の犠牲者となって。
甘えていた。
この後に及んで僕はまだ甘えていた。
彼女に残された一年という時間に甘えていた。
ひょっとすると彼女ですら、そうだったのかも知れない。
少なくとも僕は、誰しもの明日が保証されていないという事実をはき違えていた。
僕は、残り時間の少ない彼女には明日があるものだと当然のように思っていた。
まだ時間のある僕の明日はわからないけれど、
もう時間のない彼女の明日は約束されているのだと思っていた。
〜世界は差別をしない。
「明日」のことはわからない
時はすごい速さで
私の耳元を流れ去る
「明日」なんて
そんな先のことを
思っていていいのだろうか
「今」動かなければ
一寸先はわからない
三年前の私にそう告げたかった・・・