第104首
強風に抗い続ける海鳥は
同じところに留まれており
午前4時 薄明かり
カーテンを開ける
今日も朝を迎えることができた
体を伸ばしてみる
大丈夫
昨日と同じことができる
ボクシングを始めた時
強くなりたいと思っていた
だから
自分で組み立てる、
ジムのトレーニングメニューは
縄跳び、サンドバック、シャドーボクシング
ミット打ち・・・
ハードな項目を選び
練習日も週2日から3日へと増やした
そして1年が経過し
思いは
「強くなりたい」から
「続けたい」に変わる
理由は
ここ数ヶ月間に
先輩が立て続けに故障
以前のようなトレーニングができずに
顔を曇らせている姿を
見ているからである
原因を年齢に置きたくはないけれど
抗えない事実は存在している
故障によるQOLの低下は回避したい
何もしなければ衰えてしまう体力・筋力・気力
1年前と同じこと
1ヶ月前と同じこと
昨日と同じこと
それができる状態の維持
これをトレーニングの目的とし
体のコンディションに合わせて
無理をせずメニューを調整することにした
ロードワークのように
景色は流れて行かないけれど
歩みを止めてしまえば後退し
景色が遠ざかってしまうトレッドミルの上で
同じ景色を見続けることは前進と変わらない
だから
「現状維持は進歩」
そう捉えて暮らすことにマインドシフト
但し
「知力」に関しては
「現状維持で良し」とはしない
こちらは
ハードメニューを選ぶ余地が
まだまだある
午前4時
「朝活スタートします」
では、また
御機嫌よう