第88首
シトラスの香に誘われし彼女らは
大山祇の島人となる
香りに触れ 浮かんでくる
記憶に刻まれた 一葉の写真
沈丁花の咲く雪解けの庭
新しきものへの期待
新車の匂い
仕事に疲れた
真夏の気だるい正午
揚羽舞う花壇の白百合
幼子の柔き頬に触れた
金木犀の香る幸せな秋の午後
焚き火の煙は高く空へ
未知なるものへの不安
一人で抱く十八の深夜
凛とした空気に舞う雪の花
万葉の人々の歌
「梅花の宴」を書写する朝
甘くほのかな梅の香りを思いだし
今回の長散歩の目的地は「水戸偕楽園」
ネットで検索中
チームラボの「光の祭り」の開催を知る
夜(18時〜22時30分)も散歩したい
そこで今回の長散歩は1泊2日に急遽変更
計画をすぐに更新できるところが一人の良さ
であるが
ボクシングジムの先輩お二人を
お誘いしてみた
「行くわよ!」
「この先何があるかわからないもの」
見事なまでの即答
ということで
今回は三人揃っての
楽しくかしましい散歩の始まり
ボクシングジムでのトレーニングを終え
午後、長散歩開始
水戸駅に到着
ひとりしずか定番の
駅近ビジネスホテルに荷物を預け
タクシーで偕楽園へ
年配の運転手さんが
若かりし頃のデートスポットを勧めてくれたので
明日行くことに決定
偕楽園着
まずは通常のコース1周目
17:00 一度退園
18:00 「光の祭り」で再入場
「光の美しさ」を楽しむ
かぐや姫の住む別世界に
足を踏み入れてしまったかも・・・
抜け出したくないほどの
美しい幻想の世界
翌日は開園の9時から
運転手さんお勧めの
江戸時代の総合大学弘道館へ
盛りにはまだ早いけれど
ほのかに梅が香る
12:30水戸駅を発つ
一人の散歩も良いけれど
道連れのある散歩も
ピーチク
パーチク
ホーホケキョ
楽しいものである
では、また
御機嫌よう
※ 水戸三の丸ホテル泊 5320円(駅から徒歩2分)
※ タクシー 1180円(ホテルから偕楽園まで)
※ チームラボ「光の祭り」1800円
※ 弘道館入園料 セット割引で 300円