第47首
身二つなれば心も二つあり
巣立ちゆくのは自然の理(ことわり)
平成 風薫る日の午後
第1子誕生 親業を始める
妊娠中も注意深く育んできた命だが
対面での親業がこの日から始まった
令和 浅春の候
子の卒業
この日をもって
私も「親業を卒業」とした
夫の急逝により
親子関係のバランスは変化したが
私がフォローできることは
未だ存在する
だから
アドヴァイスを求められれば
応えよう
けれど
独立した子供の生活に
ましてや
家庭を持った子供の生活に
求められていない意見は挟まない
自分の思い描く子供像に
近づけたいがための
「あなたのことを思って」という
オブラートに包まれ
差し出される「私心」
これによって長年苦しみ
私は学びを得た
今後は自分の力の及ぶ世界で
自分の人生を全うする
もちろん
そこへ子供たちが訪ねて来るのは
大歓迎である
では、また。
御機嫌よう
2021年2月投稿 リライト