第86首
若人の俊敏これに触れし春
ともに伸びんと六法開く
−2022年2月作歌ー
第2首
1日をやり過ごすには如何にせむ
体操終へて長きため息
ー2019年7月作歌ー
2022年2月
今 ここにいるのは
あの頃とは別人の私
1日をやり過ごすなんて
とんでもない
深い呼吸は大切だけれど
長くため息をついている暇はない
車窓からの景色のように
「今」はどんどん過去へと姿を変えていってしまう
私は「過去」で作られているが
過去を生きているわけではない
「今」を生きている
どれだけ残されているかわからない人生の時間が
刻一刻と引き算されていくのであれば
やりたいことを
「いつか」や「後で」の
「未来」に持ち越してはならない
「今やりたいこと」を今やるだけ
これしかないだろう
今やりたいこと
渇望していること
ヤドカリは考える
辛かったけれど
私を成長させてくれたあの感覚を
もう一度味わいたい
日々の格闘
少しずつ手に入る知識
点と点が繋がってできる筋道
興味と好奇心が
私の内から湧いてくる
まだまだ成長期にいられる
一生成長期に属していたい
そう願う
では、また
御機嫌よう