ひとりしずか生涯ベスト10書籍
第22首
「貫之」を電子ブックで読もうとも
伝える文字は「いろはにほへと 」
60年間の人生で
「読んで良かった」と思える本
何度でも繰り返し読みたい本
1週間くらい思い出しては
心がフワフワしていた本
そんな10冊を選んでみた
夫婦間には山も谷もある
二人で山を乗り越えたり
どちらかに谷に突き落とされたり・・・
そして
一人が先に船に乗り
いつか旅立ってしまう
「大丈夫ですよ。先に行っています。
必ずあちらでまた会えますから。」
本当に?そう願う
2 すべての見えない光(アンソニー・ドーア)
戦争が引き起こす悲惨な日常の中
人の優しさがゆったり流れている・・・
見えないけれど
誰にでも光は降り注いでいる
明暗
作者病没のため未完。円満とはいえない夫婦関係を軸に、人間の利己(エゴイズム)を追った近代小説。本作品が他の漱石作品にない特徴として、さまざまな人の視点から書かれている点、特に女性の視点から書かれているという点がある。
続明暗
漱石の死とともに未完に終わった『明暗』―津田が、新妻のお延をいつわり、かつての恋人清子に会おうと温泉へと旅立った所で絶筆となった。東京に残されたお延、温泉場で再会した津田と清子はいったいどうなるのか。日本近代文学の最高峰が、今ここに完結を迎える。漱石の文体そのままで綴られて話題をよび、すでに古典となった作品。
卒論
「19Cイギリスにおける女流文学者の誕生」
日本では11Cに偉大なこの人が誕生していた
1001年に書き始めた物語
老いてゆく光源氏・・・
やがて雲に隠れゆく
永遠なんて存在しない
6 八日目の蝉(角田光代)
誘拐して育てている子に
野々宮希和子が語りかける
「薫ちゃん、美しいものを沢山沢山見ようね。」
八日目の蝉は
美しいものを見られたのか?
描写が繊麗
(上) P.8 : カラスと呼ばれる少年
「君はこれから世界でいちばんタフな
15歳の少年にならなくちゃいけないんだ。
なにがあろうとさ。
そうする以外に君が
この世界を生きのびていく道は
ないんだからね。
男性二人の人生との向き合い方
三浦しをんの作品は
男性二人組のものが面白い
「源と政」「月魚」もお気に入り
言うまでもなく、不朽の名作
女性の強さ・明日を切り開く闘志・バトラー船長の包容力
読んだ時の年齢で感じ方が変わる
アンに感情移入してた少女時代
母となり、母親アンとともにあゆみ
直近ではリンド夫人の言葉が
哲学書のように突き刺さる
奇しくも外国作品5作
日本作品5作
女性作品5作
男性作品5作となった
10年後にはどの書物を選ぶのだろうか
それではまた。ご機嫌よう。