ひとりしずか                        〜パートナーロスからの再生&その後の成長期〜 

まだまだ伸び代のある「大人の成長期」真っ只中 夫から託された人生をパワーに変え、興味あることに挑戦! 人生有限・躊躇している時間はありません

タローと地中海人ピカソ その1〜ひとりしずかの長散歩〜

第102首

フロアーの点々の赤 エスキース

卓上に筆 あるじ逝けども

 

外観&小さな太陽の塔

土曜日の夕刻

表参道で人と会う約束があった私は

二つのミュージアムに行こうと思い立つ

岡本太郎記念館とヨックモックミュージアム

機を逸して行けなかったミュージアム

今回はハシゴしてしまおう!

 

まずは、岡本太郎記念館

 

岡本太郎を知ったのは

1970年大阪万博太陽の塔

テレビの映像で見たこの作品

「これは何なのだろう?」

衝撃の記憶しか残っていない

今、実際に見たらどんな印象を持つのか

見たい作品の一つである

 

次は芸術は爆発だ!」

1981年のテレビCMで

岡本太郎が言い放った言葉

これも衝撃の記憶

流行語大賞(初回は1984年)があったなら

この年の大賞はこの言葉だったのではと思う

 

2006年汐留明日の神話

修復が終わった巨大壁画を

鑑賞する機会を偶然得た

太陽の塔」と同時期の作品

第5福竜丸被曝をモチーフとし

悲惨な体験を乗り越え

再生する人々の逞しさを描いたとされる

(現在は京王井の頭線とJRの渋谷駅の連絡通路にある)

 

2019年9月

岡本太郎美術館川崎市

 

2022年5月21日

そして今回

彼の自宅兼アトリエだった、

岡本太郎記念館を訪ねる

床に飛び散った絵の具の汚れ

たくさんのキャンバス

このアトリエで

岡本太郎は爆発していたのか

庭へ出てみる

こちらも笑顔になってしまう作品が並んでいる

可愛い・・・

 

ギュッ&ニコッ

 

どうしても

もう一つのアトリエを思い出してしまう

二つ並べてみる

 

 

岡本太郎のアトリエ&夫のアトリエ

 

     描かれた絵画 & 描かれなかった絵画

 

もう一つのアトリエで

これから描かれるはずだった絵画

絵の具で汚れるはずだった床

絵を飾るためのピクチャーレールを埋め込んだ漆喰の壁

数点の絵画と私を残して

このアトリエの主も逝ってしまった

 

生物に永遠の命はない

けれど

作品には与えることができる

「赤いシクラメン」は

私の部屋で咲き続けているのだから

ずっと・・・

 

 

しずかの散歩メモ

岡本太郎記念館入館料 650円

写真撮影 可

滞在時間30分



taro-okamoto.or.jp

www.taromuseum.jp

 

「ぼくが芸術というのは生きることそのものである。
 人間として最も強烈に生きる者、無条件に生命をつき出し爆発する、
 その生き方こそが芸術なのだということを強調したい。

 芸術は爆発だ
 これは随分前からの私の信念であり、貫いてきた生き方だ。
 全身全霊が宇宙に向かって無条件にパーッとひらくこと。
 それが爆発だ。
 人生は本来、瞬間瞬間に、無償、無目的に爆発しつづけるべきだ。 
 いのちの本当のあり方だ。」 
   本太郎『自分の中に毒を持て』より