ひとりしずか                        〜パートナーロスからの再生&その後の成長期〜 

まだまだ伸び代のある「大人の成長期」真っ只中 夫から託された人生をパワーに変え、興味あることに挑戦! 人生有限・躊躇している時間はありません

ひとりしずかの一人旅 〜序〜

第75首

夫(つま)逝きて空所となりし余生には

いずれの色を塗(まぶ)れば良からむ

 

f:id:pearlsapphire:20211031170540p:plain

旅立つ

2019年6月

沖縄のホスピスで夫を看取り

瀬戸内の島へ帰宅する為

飛行機に搭乗した

島を離れるときは

夫が2枚のエアチケットの手配してくれた

 

今回は

チケットの予約も

横に夫がいない機内も

空港から自宅までの長距離バスで

一人分の料金を払う事も

初めてのことばかり

 

これからは

ずっとこれが続く・・・

 

もうどこへも行かず

ひっそりと過ごそう

 

最後の放射線治療が終わったら

「一時的に体が楽になる」

と、医師から説明を受けていた

その間に二人で

大塚国際美術館へ行こう

そう決めていた

 

けれど

夫は治療の後遺症と

腫瘍熱で動けなくなっていた

あの時

寂しそうな顔で夫は何と言った?

「約束を守れなくてごめん。1人になっても行けるか?」

その時

何と私は答えた?

「大丈夫だから。悔やまないで。」

 

行ってこよう

約束を果たさなければ

 

夫が逝ってから

半年後の冬

私は計画を立て始める

 

続く

f:id:pearlsapphire:20211031170547p:plain

大塚国際美術館から

 

pearlsapphire.hateblo.jp