ひとりしずか                        〜パートナーロスからの再生&その後の成長期〜 

まだまだ伸び代のある「大人の成長期」真っ只中 夫から託された人生をパワーに変え、興味あることに挑戦! 人生有限・躊躇している時間はありません

シングルライフ

ひとりしずか緊張のTRY〜BAR〜

第101首 夕されば切り子硝子の紅色に 吟醸注ぎ香り愉しむ いつかは手に入れたい そう願っていたもの 行きつけの カフェ お蕎麦屋さん そして バー カフェは 散歩の途中で偶然巡り会えた とても居心地の良い空間 お蕎麦屋さんは 親しくなった「花束の彼女」が…

一人百首となりました

第100首 三年(みとせ)前 最後の息を吐き切りて 我が夫(わがせ)は海へ旅立ちにけり シマウマの妻&シマウマの好きだった海 ブログを始めてから 今回で百首 百記事となった 第一首を読み返す時 未だにやって来る痛み けれど それは当時の痛みとは違う 百首…

「あなたにも春がきたよ」

第94首 煩ひて眠れぬ日々の重い闇 昔となれば彩となり 芽生え 生あるものが 果てていく姿を見るのが辛く ここ数年 生花を部屋に飾ることを避けていた 転居先で親しくなった彼女が 良いお花屋さんを薦めてくれたとき ついそのことを漏らしてしまう・・・ 「病…

一人暮らしになった私は、何故、優雅にこだわるのか?2022年

第4首 孤を纏い(こをまとい) 独と向き合う(どくとむきあう) 吾は我の(あはわれの) 批判者であれ理解者であれ 凛 その老人は 埃の中で生活していた 一人暮らしとなり 生活の質が低下した それでも尚 蜘蛛の巣が張っている天井の下で 未だ「人生」を説い…

ひとりしずかの一人旅 COVID-19に追いかけられて

第77首 約束の一人歩きを成し終えて 君の元へと我は飛び込む 続き 一人旅の手始めは2020年3月 自宅管理の為 愛媛県へ戻る その際 直行便を利用せずにまわり道 兵庫・徳島・香川の3県を訪ねることにする 無事出発できたものの コロナ禍が旅を追いかけて来る …

ひとりしずかの一人旅 Go To 16

第76首 白地図は色とりどりに飾られて 「よくできました」の賞状となる Where to go 続き 一人旅を始めるのなら 47都道府県 全て旅してみようという想いに至る その時点(2020年1月)で 訪ねたことのない県は16県 秋田・山形・富山・福井・鳥取 島根・山口・…

ひとりしずかの一人旅 〜序〜

第75首 夫(つま)逝きて空所となりし余生には いずれの色を塗(まぶ)れば良からむ 旅立つ 2019年6月 沖縄のホスピスで夫を看取り 瀬戸内の島へ帰宅する為 飛行機に搭乗した 島を離れるときは 夫が2枚のエアチケットの手配してくれた 今回は チケットの予…

ひとりしずかの独り立ち〜チャオ〜

第70首 夫(つま)逝きて 吾子と供養の旅を終え 一人静かに思い定むる ラファエロの墓にて 第71首 ラファエロはパンテオンにて永眠す 汝(な)の亡骸は海を漂ふ 「二人で旅をしよう」 息子からの提案だった 「お父さんとは大学生の時 青春18切符を使って二人…

「瞑想する絵画」で心を整える

第27首 暁の沈香薫(くゆ)る小部屋にて 我に何問ふ ロスコの絵図(えず)は 我に何問ふ( ロスコ・ルーム) 朝 好きな香りを焚き 沈香 好きな絵画を賞翫し マーク・ロスコ 好きな音楽を流す ガムラン 深い呼吸 心を整える それを終えて 読書・書写・ラジオ…

Mのページを

第69首 表札の右側オイルで拭き消せば バランス取れぬ我が名は「余剰」 半月は満ちるか・・・ その時 満月は二つに割られ そして 片方は消え去り 残された片側は バランスを取れずに 倒れていた 起き上がろうにも 支えがない 右側に傾いてしまう 大好きで よ…

The MANZAI 16歳の章の行間に

小説の行間に希望を見出す P127 そうなんだ。母さんもこの街に、この暮らしに根を張って生きているんだ。根っこは少しずつ、長く太くなっているんだ。そうか。そうなんだ。誰かに出逢って、なにかと出逢って変わっていくのは十代だけの特権じゃないんだ。夫…

It's your turn 〜顔は知らねど〜

第24首 トコトコと階上(うえ)から聞ゆ足の音(ね)を 愛しく思う顔は知らねど エール マンションの上の階に 小さなお子さんが住んでいるのだろう トコトコと足音を感じることがある 23時頃の足音は 親御さんが 大変な思いをされているのでは と考えてしま…

今朝も生存確認のペンギン跳ねる

第36首 沖縄の母から届くラインには 「元気ですよ」のペンギンスタンプ 愛をくれたのは 相手の人ではありません あなた自身が 愛を生み出したのです でもその人は あなたから愛を 引き出してくれた 大切な人です By 葉祥明 夫の火葬が済み 居住地へ戻る息子…

バレットジャーナル 真朱の年

第64首 夕されば切り子ガラスの紅色に 吟醸注ぎてかほり愉しむ 真朱に染まる バレットジャーナル用 バインダーノート交換の 誕生月が巡ってくる 1年目は 追悼の年 鎮静の色 サファイアブルー 2年目は 再生の年 沖縄の元気な太陽の色 美らSUNオレンジ 3年目の…

「コレラ時代の愛(ガルシア・マルケス著)」に背中を押されて

第8首 月日経ち 二人で愛でし家具消えて 一人暮らしの部屋となりぬる 二つの磁力 人は 命ある間 磁力を放ち 人・モノを吸い寄せ その人の世界を作り上げていく そして 一人と一人が出会い 二つの磁力で一つの世界を作り出す けれど その世界は 一人の死をも…

汝「遊び倒せよ!」

「俺からのギフトだから、遊び倒してくから来いよ。」そう言って夫は旅立って行きました。ならば、そうしようと奮起するも・・・。

車を断捨離したのは・・・

第16首 風を受けロードスターを運転す 夫(つま)の姿はまだ逞しく 考える・・・ Q: 今後、私の生活に自動車は必要だろうか? 夫が病に倒れた時 不可欠なものだった 治療のため 往復4時間 私は運転した 今 私が患っても 運転する人はいない タクシーを利用…

荒波を泳ぎ始めるにあたっての3か条

第7首 背中越し 世と触れていた我なれど 家長となりて 荒波被る 今は昔 交渉の場 対女性のみ 夫と二人の時とは 明らかに違う雰囲気が 漂っていることを否めない 男性には理解できないことと思う だから 今後 種々の交渉に 一人で立ち向かわねばならない私は…

「誰?」とは言わせない 〜一緒に歳を重ねましょう〜

第60首 星月夜 Kila Kila Kila と明滅で エールをくれる上界の君 彩 先月 亡夫の誕生日が巡ってきた 写真の夫はもう歳をとれない それでも ケーキを買って 花を飾り ワインを開ける 生前 「いつまでもメソメソと 影膳なんてしたら承知しない」 と言っていた…

一人暮らしになった私は、何故、優雅にこだわるのか?

第3首 孤を纏い(こをまとい) 独と向き合う(どくとむきあう) 吾は我の(あはわれの) 批判者であれ理解者であれ 凛 その老人は 埃の中で生活していた 一人暮らしとなり 生活の質が低下した それでも尚 蜘蛛の巣が張っている天井の下で 未だ「人生」を説…

「インキュベートの法則」で私は再起できるのか?

長い1日をやり過ごすには、どうしたら良いのですか?いきなり放り出された私は、途方に暮れた。

夫に「アリストテレスの三段論法」が・・・

第1首 我が夫(つま)にアリストテレスの論法が 当てはまる日を考えもせず 青く、どこまでも青く、君は広がっていく・・・ すべての人間は死すべきものである ソクラテスは人間である ゆえにソクラテスは死すべきものである −アリストテレス三段論法− その日が…

〜ヤドカリは考える〜

第55首 繋がりを持たぬ かの人 かの仕草 好むのも我 好まぬも我 瞑想する絵画 By マーク・ロスコ 残念な結果には 立派な原因が存在する 自分の境界を曖昧なまま 緩い気持ちで接すれば 隙間から入り込むモノがある 相容れないモノは浮き彫りになり 憂いを創り…

世界一キライなあなたに

第54首 それぞれが己が命日知らぬまま その日をそっと踏み越え生きる やがて散りゆく 誰しもが その日が命日となることを知らず 毎年その日を生きている しかし その日を知っていたら その日を自らが選んでいたら 周りの者はどうしたら良い 何ができる 何が…

日の目を見たい器たち・・・

第44首 ろうそくの炎 橙(だいだい)しなやかに ラフマニノフの調べと踊る 綺麗な器が好き 瀬戸物市 フリーマーケット クリスタル工場 オークション等で集め 食器棚に飾り 眺めては楽しんだ 食事を調える度 どの器に盛り付けるか 考えるのも楽しかった 自宅…

漆黒と潔白

第40首 漆黒の土より出(いで)し ドクダミの 花は真白に潔(いさぎよ)く咲き 漆黒の記憶 正義とは絶対であるはずはない 「これは良いことだ。 お前は、なぜ悪いと言う?」 それは貴方の捉える正義、良いことであり 私にとっては 苦痛以外の文字は当てはま…

大福餅の餡になりたい・・・

第35首 Singleは慣れにしけれど辛き日は 大福餅の餡になりたや どうして夫はいないのだろう? 時々考えることがある どこへ出かけているのだろう? 何故帰ってこないのだろう? 1年以上経過しても まだ慣れ切っていない 無理もない 一緒に暮らして34年 「あ…

Ms.Sapphireの生涯ベスト5シネマ

第32首 映画から始めた二人の関係は FINを避けては通れなかった・・・ 今回は好きな映画ベスト5の紹介です 「これが正義だ」と訴えてくる映画よりも 「あなたにとっての正義とは何か」と 考えるきっかけをくれる映画が好きです 第5位 私はダニエルブレイク…

沖縄で再生・私を知る人がいない

第31首 フーチバーを蓬と変換しなくても 暮らせる頃にここ立ち去りぬ・・・ 夫が最後の地として選んだ 沖縄の緩和ケア病棟 移住・入院して2ヶ月余りで 旅立っていった ここには 私を知る人がいない・・・ そのことに救われた 私はそのまま 沖縄に身を委ねた …

呟き聴くのは・・・私

第30首 「これ良いよ」教えてくれた夫(つま)は逝き 小鳥のつぶやき聴くのはワタシ 瞑想 ラジオ体操 お気に入りの曲を流しながら 朝食・・・ 好みのものに 囲まれているのは心地良い けれど 新しいものに触れる機会は少ない 生活の賞味期限が切れ 暮らしが…